令和元年(2019) 人口動態統計(確定数)の概況

厚生労働省は17日、令和元年人口動態統計の概況を発表した。

①出生数は減少
出生数は 86 万 5239 人で、前年の 91 万 8400 人より 5 万 3161 人減少し、出生率(人口千 対)は 7.0 で前年の 7.4 より低下した。合計特殊出生率は 1.36 で前年の 1.42 より低下した(下記表)。

母の年齢(5歳階級)別にみると、出生数は 15~44 歳の各階級及び 50 歳以上では前年より 減少したが、14 歳以下及び 45~49 歳では増加した。合計特殊出生率の内訳は全ての年齢階 級で前年より低下した。なお、30~34 歳の階級が最も高くなっている。 出生順位別にみると、出生数及び合計特殊出生率ともに、全ての出生順位で前年より減 少・低下した。 母の年齢(5歳階級)別と出生順位別を併せてみると、出生数は 20~39 歳の各階級ではい ずれの出生順位も前年より減少したが、40~44 歳の第3子以上及び 45~49 歳の第2子及び 第3子以上等では前年より増加した。合計特殊出生率は 20~34 歳の各階級ではいずれの出生 順位も前年より減少したが、35~39 歳及び 40~44 歳の第3子以上等で前年より上昇した。

②死亡数は増加
死亡数は 138 万 1093 人で、前年の 136 万 2470 人より 1 万 8623 人増加し、死亡率(人口 千対)は 11.2 で前年の 11.0 より上昇した。

③自然増減数は減少
出生数と死亡数の差である自然増減数は△51 万 5854 人で、前年の△44 万 4070 人より 7 万 1784 人減少し、自然増減率(人口千対)は△4.2 で前年の△3.6 より低下し、数・率と もに 13 年連続で減少・低下した。

④死産数は減少
死産数は 1 万 9454 胎で、前年の 1 万 9614 胎より 160 胎減少したが、死産率(出産(出生+ 死産)千対)は 22.0 で、前年の 20.9 より上昇した。

⑤婚姻件数は増加
婚姻件数は 59 万 9007 組で、前年の 58 万 6481 組より 1 万 2526 組増加し、婚姻率(人口 千対)は 4.8 で前年の 4.7 より上昇した。

⑥離婚件数は増加
離婚件数は 20 万 8496 組で、前年の 20 万 8333 組より 163 組増加し、離婚率(人口千対) は 1.69 で前年の 1.68 より上昇した。